プリセプターとプリセプティとして過ごされたお2人にインタビューしました!
高野さん
吉田さん
インタビュアー:藤長師長
吉田:なんかすごい丁寧に教えてくださって、言葉が変かもしれないですけど、教科書みたいな感じだったんですよ(笑)。すごい固いイメージがあって。最初はちょっと緊張してたんですけど、でも割かしフランクに声かけてくれて。慣れてきたのもあって面白い人だなと思いました。
高野:自分はプリセプター経験が何回かある中で吉田さんが入ってきてのと、他の新人さんも一緒に入職してきたので、どうしても二人を見ながらっていう視点でした。ちょっと見比べちゃう面はあるんですけど、吉田さんの個性を見るようにしてました。それで、真面目で細かく気遣いができる人なんだなと思いました。
藤長:新人さんの個別性を見ていったんだね。それで、やってみてどうでした?プリセプターとプリセプティをやってみたら最初のイメージと変化があったのかな?
高野:イメージの変化はありましたね。吉田さんが病棟に来た頃は、コロナの対応とかもあって、ちょっと患者さんとの関わりが取りづらいとかありましたね。どうしても感染対策が優先されたりして。その中で、患者さんに妄想を持たれちゃうこともあったよね。
藤長:そんなことがあったんだ。
高野:患者さんに強く言われたりして。吉田さんも辛い時期あったみたいです。
吉田:そのエピソード一個あるんですけど。その日は、本当になんか自分のコンディションも悪かったのか、休憩中に泣いてしまって。もちろん静かにですよ。そしたら、高野さんに気付かれちゃったんです。
藤長:普段から二人の関係性が築けてるから、少しの変化に気付けたのかな?
吉田:それで、一緒に振り返りしてもらって。「落ち着いたら戻ってきていいよ」って言ってもらえて良かった。
高野:辛い時に現場に立っても、うまくいかないことが続いちゃって悪循環になるかと思ったんです。そんな時は、しっかり休ませてもらうとか、ちょっとリフレッシュしてもらうとか、そういう配慮を考えました。
藤長:高野さんとのやり取りがあった後はどうだった?
吉田:最初は自分で解決しようって思ってたんですけど、実際に話してみたら気は楽になりましたね。なんか、あの時気づいてもらえて良かったって。
藤長:そうだよね。
藤長:高野さんはどうですか、1年間プリセプターをやってみて。
高野:いいところは伸ばしていきたいので。やっぱり、気遣えるところっていうのは、いいところだと思うんですよ。そこが活かせるように考えました。
今振り返るとちょっと自信はないんですけど、吉田さんにうまく気遣えるように、リーダー業務してる時とかで、チームにいる時とかは、「こうするといいよ」とか声掛けしてました。
高野:プリセプティからしたら一つ安心材料になる絶対的な窓口になると思います。
吉田:そうですね、誰に相談していいか分かんないってなった時に、すぐに相談できる窓口あるのは、すごい心強いなと思いました。
藤長:そうだね、新人の時なんて誰にでも相談なんてしにくいよね。
吉田:そうですね、なかなか緊張して言えなかったですね。本当に高野さんでよかったなとは思ってます。
高野:スタッフからの意見も直接じゃなく、プリセプターがワンクッション置くと、プリセプティの事をわかって伝えられるから、効果的な指導もできると思います。
あとは、プリセプターが率先して新人を迎え入れる雰囲気を作ることで、職場の雰囲気も良くなるのかな?師長も巻き込んで、ちゃんと温かく迎えたり、一緒に働く仲間としてやっていけるように、橋渡しの役割をプリセプターがやれればいいなって思います。
藤長:確かに暖かい職場って大事だよね。
高野:プリセプターやってる人たちは悩むこともあるんですけどそこは管理者なり主任なりっていう相談窓口を設ければいいと思います。
藤長:そうだよね。プリセプターが相談しやすい雰囲気づくりも大事だよね。
話は尽きませんが今日はこんなところで終わりたいと思います。
お二人ともありがとうございました。
プリセプターシップ(preceptorship)とは、一人のプリセプティー(新人看護師)に対し、一人のプリセプター(指導者)が、ある一定期間、マンツーマンで意図的・段階的・系統的な指導を行い、新人の能力育成を図る教育方法です。